| 我が国における高度な科学技術の発達は、産業経済の発展をもたらし、
国の外にあっては、国際経済社会の主導的役割を果たし、内にあっては、 国民生活の著しい向上をみるに至りました。
保健・医療の分野においても、近年の医科学研究の成果は、罹患率の高い、
また社会的影響力の大きい急性疾患の予防と治療に大きく寄与して来ましたが、 一方各種の慢性疾患や難治性疾患の予防と治療に関しては、解決を要する多くの
医科学的課題が残されております。
なかでも、慢性と難治の両面をもつ「てんかん」は、複雑な脳の慢性疾患で、かつまた、てんかん発作を特徴とする医学的障害であり、それが故に長期にわたる治療と、社会活動への制限を余儀なくされるという現状にあり、その予防と治療法に対する研究開発の進展が強く望まれております。
このような実情に鑑み、てんかんの治療に役立つ、てんかんの成因と病態、その診断、その臨床症状や発作抑制手段、ならびにてんかんの予防と治療への有用性の高い薬物の開発に関する研究の進展のために、いささかなりともその一翼を担うため大日本製薬株式会社の創立90周年を記念し、同社の醵出資金により、
財団法人てんかん治療研究振興財団を設立し、てんかんの予防と治療に対する研究開発の促進に努め、医療・福祉の向上に寄与し、もって社会経済の発展に
資せんとするものであります。
設立発起人 藤原冨男、島薗安雄、福山幸夫、清水當尚、沼田 努、田中敏夫
(設立年月日 昭和62年9月24日)
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